引き続き、学校トラブルの続く息子・・・。
もうね、数えるほどの日数しかないし、不登校でもいいよ。
と、何度も伝えています。
が、負けず嫌いなことと、友達への思いから、かな・・?
授業は聞きませんが、登校はしています。
先日も校長先生からのお呼び出し。
「いま・・・忙しいんだけど・・」と心の中で思いつつも、
1時間ほど予定を開けて、息子の誕生日前日に校長先生との時間を作りました。
お話の主旨は、来年度のことについて。
まず、担任は変わります。(息子に合うかどうかはわからないけど・・)
が、専科の先生の授業を受けていないため、そこをどうするか。
まず、音楽。
これは本人が好きではない教科であるので、ちょっとおふざけが激しくなっている。
今は担任という精神的負荷がかかりすぎていて、制御が効かないが、4月以降は気持ちをリセットして頑張るつもりでいると本人が約束しました。
そして家庭科。
担任の授業で受けたくない。やろうと思っても針などは取り上げられていて、戻ってこないため、できない。
担任の先生は、これまで取り上げたものをなくしてしまっているので、戻ってこないと思われるため、春休みに買い揃えて新年度からは頑張る。
問題なのが、図工。
これは・・・図工の先生が変わらない限り、改善しない。ようです・・。
息子が図工の先生を嫌っていて、どうにもならないのです。
私は、息子がそこまで嫌がる理由を聞けていなかったのですが、先日直接話して、その後娘に話を聞いて理解しました。
図工の先生は無自覚なのだと思いますが、言葉に出すすべてが「否定形」なのです。
「彼はできない」「守らない」「危ないからやらせられない」
息子が問題だからか、と思いましたが、図工が好きな娘でさえ先生に褒められたことはなく、「もっと他の色を使いなさい」「これはよくない」といわれるのだそう。
図工って、個々の感性によるものだから、否定はできないものだと個人的に思っています。自分がいいと思ったものを、より良くするために「ここにこの色を載せてみて」などとアドバイスをするものだと思っていて。
例えば、自画像を描くのにアニメのように描いていて、「実際には違うよね。よく見てごらん」というのならわかるけれども、全否定する指導というのは、図工を嫌いにしかならないと思う。
そんなわけで、校長先生からは「図工の先生は変わらないし、かといって(図工の先生の)指導方法も、彼(息子)がやることが危険性があると判断する以上変わらない。なので、図工の授業を受けない、というのも方法です」とのことでした。
ちなみに・・・・
私も保護者として図工の先生に対し不満があり「彫刻刀を息子には貸せない」のに、「彫刻刀の作品が完成しないと次の作品には進めない」と次の課題をやらせなかったそうで・・。
たまたま、そのタイミングで息子は右手を骨折していたので「それなら、家でやらせます」といい、家でやらせたのです。
なので、完成させて学校に持って行ったはずですが、先日は「彼はこれまで作品を完成させたことが一度もない」と言い切ったのです。「息子は本来図工は好きで、前の学校でも作品を途中で終わらせることなんてなく、休み時間や放課後でも残ってやっていましたし、学校外の事でも、途中で投げ出すことはあまりなかったです」と反論しちゃいましたけどね・・。
そのようなお話を受け、自宅で息子と話し合いました。
息子としては、話し合う余地もなく「受けなくていいなら受けない」と。
私がね・・・息子が本来好きな図工を「キライ」と思ってやらなくなることに前向きな気持ちにはなれなかったのですが・・。
でも、結果的に「図工の授業は受けない」方向で来年度を始めることにしました。
校長先生にその意思を伝えた際の事・・。
「息子は図工の先生の何がそこまで嫌で反発するのかを教えてくれませんが、先日直接お話した際に「すべて否定」でのお話をされていて、もしかしたら、そういうところかもしれません。図工は感性であり、個々の感性を否定するものではなく、否定するのは、道具の使い方等であるべきですが、その区分けができていない気がします」
と主張した私に対し、
「あぁ・・。私もね、(図工の)先生に指導していて、多様性の本を読ませたりもしているのだけれど、大人ってもう、変わらないのよ・・。確かに道具を使って危険性のある行動をしているなら、注意するのは当然であるから、そこを主張されるとそれは当然の指導ですね、となるわけで」
と・・。
この場合、本当の意味での「指導」が必要なのは、先生の方なのでは?・・
と心の中で思いつつも・・・・
今の学校教育では子供の気持ちに寄り添うことはできないようで、対応しようとすると「発達支援」のクラスに行くしかなく、中間層の「問題児」とされてしまう子供たちの心を救う方法ってないのだなと、実感しています。
「問題児」じゃないんですけどね、たぶん、うちだけじゃなくみんな。
周りの余力のない大人が対応ができないことで、事態を悪化させ、枠に収まらない子供たちを「問題児」扱いする。
正直、子供たちの心を理解しない教師が、「問題児」を生み出しているように思えてならない。(これはきっと、親にも言えるのだろうけれど)
誕生日前日、だったのでね・・・。
すっきりした気持ちで誕生日を迎えられないんじゃないかと危惧していましたが・・
笑顔でお祝いができました。
確かに、周囲に迷惑をかけている点は息子に非はあるのわけで指導はするのだけれど、でも、息子の個性は失わずにほんの少し周りに合わせられるといい。
息子の考えやこだわりや頑固な点も、個性として認めるけど、協調性をもう少しもとう、と。
課題はたくさんあるけど、息子の良さは十分わかっていて、その良さは失わないでほしい、と。
11歳の誕生日に、母から息子へ手紙を渡しました。